効率よく初段を目指す

【将棋】級位者さんの受けが失敗する理由と受けの力を鍛える方法5選

2021年1月29日

ゆーきゃん
アマチュア三段。沖縄県の将棋道場などで、多くの級位者さんと指導対局をしてきました。
級位者さん
  • 優勢なのに受けを失敗して負けてしまう…
  • どうすれば受けが上達するの?

級位者さんの、こんな疑問や悩みを解決する記事です。

僕も受けが苦手と思っていましたが、ご紹介した内容を実践すると失敗が少なくなりました。

まず級位者さんが受けを失敗する2つの理由を説明し、次に受けを鍛える5つの方法を解説。注意点などもお伝えします。

記事を読み終えると、今日からできる方法も含め、受けの上達の為にあなたがすべきことが分かります。

級位者さんが受けを失敗する理由2つ

将棋で受けが失敗して負ける

級位者さんと駒落ちで指していると、受けが失敗して負ける方に以下の共通点があります。

受けがあるのに諦める

正確に受ければ勝てる局面で、諦めて急に指し手が悪くなってしまうことがあります。

攻められると精神的にシンドいので、心が折れてしまうのだと思います。

「この人なら気づけそうだな」と感じる難易度の手を逃し、崩れることもありもったいないです。

諦めたらそこで試合終了なのは将棋も同じですね。

受けの知識がない

受けがある局面で、手筋を知らず負ける場合もあります。

自分の力で良い手を発見するのは難しいですからね。

例えば図の局面で受けを考えましょう。難問です。

飛車先が突破されそうな局面

正解は8六歩同飛8八歩。

実戦に出る歩をバックさせるテクニックですが、初見で8六歩を思いつける人はなかなかいないでしょう。

受けを鍛える方法5選

将棋の受けのスキルアップ

上記を改善する方法を、やった方が良い順に5つご紹介します。

詰まされるまで最善手を探し続ける

負けが決まったと思っても、最善の粘りを続けましょう。

将棋は逆転のゲームと呼ばれ、勝勢の相手が間違えることもありますからね。

あなたの気持ち次第で、見える手は全く変わります。

苦しくても心が折れないよう頑張りましょう。

対局後に解析する

対局が終わったら自分で振り返り、その後AIで解析するのがおススメです。

なぜならAIの評価値や指し手を見ると、自分が思いつけなかった手を知れるからです。

受けがないと対局中思った局面で好手があり、むしろ自分が優勢だったことが僕もしばしばあります。

解析はピヨ将棋など無料アプリで行えますよ。

詳しい方法については、下の記事を見てください。

ぴよ将棋
上達に繋がるぴよ将棋の解析2ステップと見るべきポイント3つ

解析をすると強くなれる? ぴよ将棋で解析する方法は? 解析した棋譜の、どこに注目すればいいの? 解析のコツは? ぴよ将棋で、解析以外にできることは? ゆーきゃん級位者さんのこんな疑問を解決できる記事を ...

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動画が良い方は、こちらをどうぞ。

本で知識を増やす

受けがテーマの本を活用し知識を増やしましょう。

よく出る局面で使われる「手筋」と呼ばれるテクニックを身につければ、実戦でも手を見つけやすいですからね。

以下の本がおススメ。

  • 『 逃れ将棋』
  • 受けが弱いと将棋は勝てない 今泉流受けの極意
  • 『全戦型対応! 絶対に覚えたい囲いの守り方100 』

受け以外の手筋を学べる本やアプリは、以下の記事で紹介しています。

森信雄七段『 逃れ将棋』

出題された図で指し手を考える「次の1手」形式。

王手をされた状態から詰みを逃れる「凌ぎ」というテクニックを学べます。

最初の数問を見ましたが、易しめでした。

自玉の1手詰に気づけずがっかりするあなたにピッタリかと。

ちなみに同じ内容で『凌ぎの手筋200』もありますが、こちらは初段~四段が対象で級位者さんには難しすぎです。

今泉健司五段『受けが弱いと将棋は勝てない 今泉流受けの極意

こちらも次の1手形式で様々な受けの形を学べます。

少し見ましたが、「ああ、級位者の頃知らなくて苦労したな」と感じる内容が多かったです。

私のような、ぴよ将棋レベル10に苦戦している人間には第一章(5分の4は占めている)を読むだけで楽しくてためになります。

引用元:アマゾンレビュー

ピヨ将棋レベル10は8級なので、級位者さんによいですね。

残りの5分の1は今泉五段の実戦から出題されており、有段者向けのようです。

級位者さんは第1章のみでも金額分は学べるかと。

及川拓馬六段『全戦型対応! 絶対に覚えたい囲いの守り方100 』

こちらは説明→次の1手形式。

実戦でよく使われる美濃・矢倉・穴熊を中心に、囲いの守り方を学べます。

その囲い独特の守り方や逃れ方を知ると、あなたのお城の防御力が上がります。

全体的に広く浅く、という印象。受けや手筋に関して、級段者は勉強になりますが、有段者の方には簡単過ぎて物足りないかも。ただ、良書であることは確かです。

引用元:アマゾンレビュー

広く浅くだと、級位者さんは苦労せず読み進められそうです。

分からなかったら答えをみてOK

次の1手を解く際は、時間をかけすぎないよう注意。

1問に10分とか使うと効率が悪いです。

指し手を思いつかなければ、サクッと解答を見ましょう。

僕も以前は延々考え続けていましたが、先に進めず知識も増えませんでした。

2周目や3周目で正解できればよいです。

駒落ちの上手で指す

駒落ちというハンデ戦で、相手にハンデを与える上手(うわて)をやると受けが上手くなります。

こちらは飛車と角がない

なぜなら図の二枚落のように飛車も角もないと自分から攻めきれず、守る展開になるからです。

お近くの将棋道場などに行ってみるか、ピヨ将棋などの無料アプリでやってみるとよいでしょう。

駒落ちについてもっと知りたい方は、下の記事をどうぞ。

将棋の駒落ち
本気で強くなりたければ駒落ちをしよう!効果・学び方・コツと注意点

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プロの棋譜を並べる

プロの将棋を並べるのも受けを学ぶよい方法です。

受けのみではなく、全体的に筋が良くなる(指し手が良くなる)と言われます。

受けが強い棋士の将棋をたくさん並べてみましょう。

棋譜並べについてもっと知りたい方は下の記事をみて下さい。

「千駄ヶ谷の受け師」木村一基九段

居飛車が好きなら木村九段がおススメ。

2つ名通り、受けの強さに定評あり。

木村の玉を詰ますのは疲れる」と言われるとか。

プロが苦労するほど高い技術を持つ木村九段から、受けの手筋を多く学べるはず。

「粘りのアーティスト」久保利明九段

振り飛車を指す方には久保九段がおススメ。

「捌きのアーティスト」と呼ばれる一方で、粘りにも定評があります。

棋譜を並べていると「あ、久保九段の負けだな」と感じる劣勢の局面から逆転することもしばしば。

受け将棋とはみなされない方ですが、実は受けの技術も高いと思います。

棋譜並べより実戦優先

棋譜並べをやった方が良いのは、少なくとも1日1局は対局する方です。

なぜなら対局量が少ないと、学んだ内容を実戦に活かせないからです。

僕の場合1日3局、1時間ぐらい対局と振り返りをした上で棋譜並べをすると良いバランスでした。

受けを学ぶ際の注意点

将棋の受けは優先事項?

受けを強化する前に優先順位を確認しましょう。

大切でないことに時間を割いても、効率が悪いですからね。

受けを失敗すると印象に残り、強化した方がよいと感じやすいと思います。

しかし重要度はどうでしょう?

例えば1手詰を逃すのがもっと多いなら、詰将棋からすべき。

同じ級の相手に負けた対局を10局振り返って、最も多い敗着を探すのがおススメです。

序盤・中盤・終盤の学び方は以下の記事で解説しました。

次のステップの受け

レベルが上がる受け

相手の攻めを凌ぐのに慣れたら、以下もやってみましょう。

読む量が増え有段者に近い考えですが、勝率が上がりますよ。

受けながら反撃を探す

自陣を守りつつ、敵陣にも目を向けましょう。

守っているだけでは将棋は勝てませんからね。

相手の攻めがひと段落した瞬間に反撃。

事前に攻め筋を考えていると、攻守を切り替えやすいです。

相手の選択肢を増やす

相手が迷う指し手を選びましょう。

なぜなら優勢でも、有力手が多いとミスが生じる可能性が上がるからです。

一本道の変化では逆転は起こり辛い。

「不利な時は戦線拡大」という格言もあり、局面を複雑化させるのがポイントです。

まとめ

受けの技術を上げる

  • 級位者さんの受けが失敗する理由は、心が折れて手が探せない or 知識がない為
  • 受けの鍛え方
    1. 対局中は最後まで粘り、対局後に解析
    2. 駒落ち上手を指す
    3. 次の1手本や棋譜並べで知識を増やす
  • 受けの学習が優先事項か考えるべき
  • 反撃含みや局面の複雑化も考えると勝率が上がる

記事の内容をいくつか取り入れれば、あなたの受けは必ず上達します。

次の対局からぜひ、最後まで諦めずに手を探してみてください。

効率よく上達したい方は、以下の記事もどうぞ。

応援しています。頑張ってください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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今回ご紹介した関連記事は以下となります。

  • この記事を書いた人

ゆーきゃん

将棋を愛しています。 【将棋歴】中学生、クラスで強いけど大会0勝→大学生、努力の仕方がわからず強くなれない→社会人、1級で長く足踏み→初段昇段後は1年で三段。 高校将棋部の外部コーチ、将棋教室運営、県内サークルや道場で多くの級位者さんに指導やアドバイスをしてきました。 沖縄のホテルで働きつつ、初心者・級位者さんの疑問やお悩みを解決、将棋を楽しめるような情報をブログとTwitterで日々発信しています。

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