効率よく初段を目指す

苦手を克服しよう!将棋の終盤の要素4つと鍛え方、メンタルまで解説

2021年6月19日

ゆーきゃん
アマチュア三段。

終盤が苦手でしたが克服しました。

終盤力に悩む1〜5級の方の疑問を解決する記事を書きました。

記事の内容を知らないと、あなたは今後も終盤で逆転負けを続けてしまうかもしれません…

ご安心下さい。

ご紹介する終盤の要素を理解すれば、適切に終盤力を磨けますよ!

なぜなら記事の内容を通して、僕が終盤を最も得意になったからです。

まず終盤の要素4つと強化する順番、伸ばし方を解説。

対局中の考え方、メンタルの重要性と鍛え方も説明しました。

「すぐに終盤の伸ばし方を知りたい!」というあなたはコチラへどうぞ。

6級以下の方には少し難しいかもしれないので、下の記事も参考にして下さい。

将棋で勝率を上げる
将棋は必至を学べば勝率が上がります【失敗しない3ステップを解説】

ゆーきゃんアマチュア三段。多くの失敗を経て、効率の良い上達方法が分かりました。 級位者さん 詰めろと必至の違いは? どうやって必至を学べばいい? どうすれば級が上がる? 級位者さんのこんな疑問を解決す ...

続きを見る

 

効率よく上達したい人は,以下の特典をぜひプレゼントとして受け取ってくださいね。

LINEでもらえる無料プレゼント

  1. 無料個別面談(級位者限定)
  2. 限定動画5本
  3. 人気記事5本

LINEで友達になる

公式LINE登録者の声を見る

終盤の要素4つ

4つの要素がある

将棋の終盤とは、お互いに玉を狙いにいく終わりの部分。

言葉は1つですが、4つの要素に分かれます。

自分は特にどこが苦手か考えつつ、読み進めて下さいね。

  • 囲い崩し
  • 寄せ
  • 詰み
  • 凌ぎ

囲い崩し 

終盤の入口は、相手の囲いを崩すことです。

囲いに手を付ける

図のように敵陣に成り駒ができた辺り。

ここまでは有利なのに、有効な手が指せず攻めの速度が逆転。

囲い崩しが苦手な方は、こんなパターンが多いです。

寄せ

囲いを一部あるいは全て崩したら、寄せの段階。

玉の逃げ道を減らす

図のような局面から、王様を追いつめます。

寄せが苦手だと、敵玉を広い方に逃がしてしまいます。

詰み

対局の最後は、王様を仕留める段階。

敵玉を仕留める

勝ちがあっても、詰ませきれなければ逆転されてしまいます。

時には1手詰が見えず、あんな簡単な詰みを逃すなんて…と嘆く級位者さんも多いですね。

基本の退路封鎖

ちなみに図は7一角9二玉9三香同桂☗8二金まで5手詰でした。

凌ぎ

終盤のもう一つの要素は、自玉の守りです。

敵の攻撃を凌ぐ

ちょっと難しいですが図の局面で、あなたはどう指しますか?

玉の早逃げ八手の得

9二玉や8二玉と早逃げすれば、相手の攻めは続かず勝ちです。

自玉が詰めろだった

と金を寄ってしまうと、詰まされて負け。

凌ぎが苦手だと、相手の無理攻めを切らせず逆転を許すことになります。

 終盤を強化する順番

終盤を強化する順番

終盤の要素は、詰み→寄せ→囲い崩し→凌ぎの順に学ぶのがおススメ。

なぜなら詰みを学ぶのが最も簡単で、強化する過程で読みの力もつくからです。

1~3級で、基本的な詰みは逃がしていなければ寄せや囲い崩しもありかと。

凌ぎは複雑なので、有段者になってからで充分だと思います。

終盤が苦手な級位者さんを見ていると、簡単な詰みを逃している人が多いですね。

弱点を探すのもあり

とはいえ、人によって課題は違うもの。

どこを学ぶべきか迷うなら、あなたの弱点を探しましょう。

同じ級に負けた対局を10局見るのがおススメ。

似たようなミスから負けているはずです。

僕は対局内容を日々記録していますが、敗着にその時の課題が現れますね。

終盤力の伸ばし方5つ

終盤力の伸ばし方

4つの要素を鍛える方法は以下。

  • 詰将棋
  • 次の1手
  • 感想戦
  • 棋譜並べ
  • 激指

詰将棋・次の1手・棋譜並べで引き出しを増やし、感想戦で悪い点を改善。

激指でワンランク上の終盤力が手に入ります。

詰将棋で詰み逃しが減る  

詰将棋を解くと、ガッカリな詰み逃しが減ります。

詰みの部分の練習なので、当然ですね。

教え子の小学生は、10級ぐらいの頃から詰将棋を毎日解いています。

指導対局で、徐々に基本的な形では詰ませきることができるようになってきました。

詰将棋についてもっと知りたい方は、下の記事を見て下さい。

適切な詰将棋
あなたに適切な詰将棋解いてますか?初級者~上級者向けおススメ紹介

おススメの詰将棋を教えてほしい! 詰将棋を解いたら上達する? 詰将棋はいつ手数を増やせばいい? あまりお金をかけず詰将棋を楽しむ方法は? ゆーきゃんアマチュア三段。本やアプリを通して、一万題以上詰将棋 ...

続きを見る

次の1手で指し手を思いつけるようになる

次の1手を解くと、実戦で手が見えるようになります。

なぜなら知識があると、似た局面で好手を思いつきやすいからです。

急所を知らず、有効な手が指せない級位者さんは多いですね。

それぞれの要素を伸ばせるおススメ本は以下。

  • 寄せが見える本
  • 全戦型対応!囲いの破り方
  • 凌ぎの手筋200

終盤以外の手筋も次の1手で学びたい方は、下の記事をどうぞ。

勝利
【実証済み】勝てる!将棋の手筋本の選び方と使い方

ゆーきゃんアマチュア三段。今までに10冊以上の手筋に関する本を読み、棋力Upに繋がる本の使い方が分かりました。 初級者さん 将棋の手筋って何? 手筋をどう学べば強くなれるの? おススメの手筋本を教えて ...

続きを見る

寄せが見える本

僕は森雞二九段『寄せが見える本【基礎編】』(浅川書房)で学びました。

基本問題→応用問題→次のレベルと進むので、分かりやすい。

5手詰が安定して解ける方は、良い学びになると思います。

全戦型対応!囲いの破り方

及川拓馬六段の『全戦型対応!囲いの破り方』(マイナビ)で、囲いの急所を学べます。

矢倉・美濃・穴熊をメインにしつつ、その他の囲いにも触れています。

相手の強い部分を攻めて苦労したり、遅い攻めをしてしまうことが僕も級位者の頃よくありました。

囲いの急所を知ってからは、少しずつ効果的な攻めができるようになっています。

凌ぎの手筋200

アマ強豪である金子タカシさんの『凌ぎの手筋200』でギリギリの受けを磨けます。

必至に見える局面から、凌ぐテクニックが満載で驚かされました。

初段以上が対象で、1問1問が相当難しいので注意が必要です。

終盤の他の要素はばっちりで、凌ぎだけがどうしても苦手という方向けかと。

ちなみに僕は、自分の対局を振り返ることで凌ぎの失敗が少なくなったと実感しています。

kindle unlimited 

終盤について、kindle unlimitedを使って学ぶ方法もあります。

  • ひと目の詰み
  • 終盤で差がつく 寄せの決め手
  • 「勝ち」に直結する 将棋・終盤の総手筋
  • Zの法則 絶対詰まない終盤の奥義
  • 囲いの崩し方 終盤力養成講座

次の1手ではない本も含め、30冊以上が読み放題

難しい本もありますが、量が多いのであなたに合った本を見つけやすいはず。

本気で上達したい方なら、終盤も含めたくさん棋書が必要です。

多くの良書があり、終盤以外にも課題に感じる内容の棋書を見つけやすいですよ!

定跡などをガッツリ学ぶにも、サクッと調べるにも僕は重宝しています。

本を探す時間と買うお金が、だいぶ少なくなりましたね。

感想戦で同じミスが減る

対局が終わったら、必ず振り返りましょう。

感想戦を通して自分の悪手を知り、改善できます。

教え子の小学生は、駒落ちの終盤で守りに課題がありました。

そこに自分で気づけてからは、似たような悪手が減っています。

一方で1日10局以上対局するのに、棋力が数年間上がらない方も多いです。

感想戦をせずに、同じミスを繰り返してしまう為ですね。

対局と振り返りはセットにしましょう。

棋譜並べで指し手の呼吸を吸収

プロの棋譜を並べると、終盤の攻めや守りのタイミングが身につきます。

お手本を見て、真似できるようになるということですね。

僕は羽生善治九段の棋譜を100局以上並べました。

以前は形勢を損ねると挽回できませんでしたが、勝負手を繰り出すのが上手くなったと実感しています。

激指の終盤力を吸収

終盤力を高めて、本気で強くなりたい!

そんなあなたには、有料PCソフト「激指」がおススメです。

プロレベルのAIと駒落ちで対局すれば、終盤力を吸収して早く上達できますよ。

プロレベルから学べる

 

毎日最強のAIに教えてもらっていますが、早すぎる寄せや強靭な受けの手をガンガン指されます。

するとネット対局で同じ棋力の相手の終盤が、全く怖くなくなりましたね。

混戦を抜け出したり、逆転が増え勝率が上がりました。

シリーズがいくつかあり、どのソフトも対局・検討以外に上達を早める機能があります。

本気で強くなりたいなら、僕のイチオシは数十冊分の定跡が含まれる「激指 定跡道場5」。

あなたに合うバージョンを見つけるのは、こちらから。

終盤の考え方5つ

終盤の考え方

上記の方法で終盤力を鍛えつつ、対局中に以下を考えて指すと勝ちやすいですよ。

  • 玉の守り駒に働きかける
  • 長い詰みより短い必至
  • 有利な時は自然な手
  • 不利になったら戦線拡大
  • 失敗が増えるほど上達できる

玉の守り駒に働きかける

相手の囲いが堅い時は、守備駒から狙いましょう。

いきなりキングはとれねぇだろうよぃ

というお話し。

金や銀を狙う

図の香や銀が一例です。

長い詰みより短い必至

無理に詰ましに行かず、必至をかけると勝率が上がります。

なぜなら相手に駒を渡す手順に読み抜けがあると、逆転されやすいからです。

11手ぐらいで詰みそうだけど、はっきりとは分からない。

そんな時は必至をかけましょう。

プロでも場合によっては、長い詰みより短い必至を選びます。

有利な時は自然な手

終盤で有利だと思ったら、普通の手を選びましょう。

紛れにくくなりますよ。

華麗な捨て駒とかではなく、自然に玉を追い詰めたり駒得を狙う手が勝ちやすいです。

将棋の基本通りに指すのが大切。

不利になったら戦線拡大

逆に不利の場合は、盤面を複雑にしましょう。

なぜなら流れが一本道だと、相手が間違えてくれないからです。

級位者さんで、持ち駒を自陣に投入して粘る方がいます。

しかし受けてばかりだと、と金作りなどゆっくりした攻めでいずれ崩壊してしまいます…

強引だなと思っても、攻めの手を考えることが大切。

攻めと守りの両方を考える必要が生じると、優勢でも相手がミスをするかもしれません。

失敗が増えるほど上達できる

終盤でたくさん失敗すると、あなたは早く強くなれます。

痛い目に合うと、その後の対局で改善しやすい為。

終盤のミスは負けに直結するので、つい安全な手を指したくなってしまいますが。

必要を感じたら、リスクがある手も選びましょう。

森内俊之九段も「敗戦は必要経費」と仰っていますよ。

終盤で不安定なメンタルが引き起こす失敗2つ

メンタルが原因で失敗

将棋で勝つには技術が半分、そしてメンタルも同じぐらい重要です。

なぜなら精神状態が悪いと、あなたの実力を充分に発揮できないからです。

特に終盤で、メンタルの悪さが指し手に及ぼす影響は下記。

  • 悪手が悪手を呼ぶ
  • チャンスを逃す

悪手が悪手を呼ぶ

失敗の直後に、更なる悪手を重ねるのがよくあるパターン。

動揺し、頭の中が真っ白になってしまう為ですね。

通常最初の悪手は挽回可能だけど、2度目の悪手で負けが決まるもの。

メンタルが悪いとミスにミスが重なります。

チャンスを逃す

悲観しすぎると、逆転の機会を失います。

なぜならチャンスが訪れていても、気づけないからです。

級位者さんと指導対局をして、終盤で僕が少し駒得など1本取ることがあります。

そこまでは有段者ばりの指し回しだったのに、一気に崩れてしまう方もしばしば。

諦めたらそこで試合終了ですよ…?

将棋のメンタルの鍛え方2つ

メンタルの鍛え方

あなたが努力した成果を対局でしっかり出す為に、メンタルを鍛えましょう。

具体的な方法は以下。

  • 悪手をしたら深呼吸
  • 対局後に精神状態も振り返る

悪手をしたら深呼吸

失敗をしてしまったら、一旦落ち着きましょう。

焦ると更に形勢を損ねてしまいます。

僕は一瞬盤から目を離し、羽生九段の「玲瓏(れいろう)」という言葉を思い浮かべつつ深呼吸しています。

盤の4スミを見る人もいるようです。

動揺や焦りを引きずらないように、気持ちをリセット。

対局後に精神状態も振り返る

終局したら、指し手だけでなく心の動きも振り返りましょう。

AIで解析すれば換わりの指し手は分かりますが、精神状態が悪いと同じミスをしてしまいますよ。

  • 相手をナメていた
  • 悲観しすぎた

気をつけていても、有段者の僕も上記のような心理から悪手を指すことがあります。

メンタルが原因で崩れてないか、要確認です。

まとめ

終盤の強化

  • 終盤の要素は囲い崩し・寄せ・詰み・凌ぎの4つ
  • 詰み→寄せ→囲い崩し→凌ぎの順で学ぶか、弱点から取り組もう
  • 詰将棋・次の1手・感想戦・棋譜並べで終盤を強化できる
  • 終盤の入り口では玉の守り駒に働きかけ、長い詰みより短い必至で勝ちやすい
  • 失敗を恐れず、有利な時は自然な手・不利な時は戦線拡大がおススメ
  • 悪手が悪手を呼び、悲観しすぎてチャンスを失うことがある
  • ミスの直後に冷静になることを心掛け、対局後は精神状態も振り返ろう

終盤の要素を理解し、今の自分に必要な点から強化しましょう。

メンタルにも気をつければ、終盤への苦手意識がなくなります。

行動するのが大切ですので、読み終えたらあなたの課題を考えてみて下さいね。

「本気で強くなりたい!」

という方は、あなたに合う激指のバージョンを見つけましょう。

 

応援しています。頑張ってください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

無料プレゼントなどは,こちらからどうぞ。

LINEでプレゼントを受け取る

公式LINE登録者の声を見る

  • この記事を書いた人

ゆーきゃん

社会人になって1級で数年伸び悩むも,取り組み方を変え初段の壁を突破。1年後三段へ昇段。 高校外部コーチや将棋教室運営,Twitterなどで,多くの級位者さんに指導してきました。 自分が失敗しまくった経験を活かし,級位者さんが効率よく苦しまず上達できるような発信をしています。 2023年7月現在,公式LINEのトークでもちょっとしたお悩みや疑問に回答中! ■You Tube 将棋コーチゆーきゃん 勉強方法・級位者さんの棋譜解説・駒落ちなどから学べます! ■Twitter ゆーきゃん | 将棋コーチ 半年フォローすると上達のノウハウ・メンタル・姿勢が手に入ります! ■音声配信(stand.fm) ゆーきゃんの将棋ラジオ 魅力溢れる棋士達の名言を紹介。息抜きにどうぞ。※倍速再生推奨

-効率よく初段を目指す

© 2024 ゆーきゃんの将棋ブログ Powered by AFFINGER5