沖縄県の将棋道場などで、多くの初級者さんにアドバイスをしてきました。
- 定跡ってナニ?
- 定跡を学ぶメリットは?
- 初級者が学びやすい戦法は?
- 定跡を学ぶ手順は?
- 詰将棋とか他の勉強とのバランスは?
将棋の初級者さん(6級以下)のこんな疑問を解決できる記事です。
長く定跡を勉強している有段者の僕が、指導経験をふまえて初級者さんの目線で解説します。
まず定跡とは何か、学ぶとどんな得があるか説明します。
次に将棋の戦法の大枠と初級者さんが指しやすい戦法を紹介。
更に効率的に定跡を勉強する手順や他の勉強方法とのバランスを解説しました。
記事を読み終えると、自信を持って効率よく定跡を学べるようになります。
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目次
定跡とは
定跡とは、指し手のお手本です。
プロ棋士たちが長年研究を重ね、「こう指すといいよ」とまとめてくれています。
ひらがなやアルファベットを最初に学んだ時、お手本をなぞりましたよね?
同じようにお手本である定跡を真似すると、初心者さんでも上手に指せますよ。
具体的には以下2つのメリットがあります。
駒の連携が上手くなる
定跡を学ぶと、性質の違う駒たちを上手く使えるようになります。
初心者さんはよく飛車をウロウロするけど敵陣に成り込めなかったりしますよね。
定跡を学ぶと、飛車と銀を協力させて破壊力のある攻めができたりします。
プロの指し手をマネて勝ちやすくなるのです。
ボロ負けしなくなる
もう1つのメリットとして、いきなり負けなくなります。
対局が始まったばかりなのに角や桂馬がビュンビュン跳んできて、あっという間に詰まされたことはありませんか?
守りは特に難しく、知らない戦法には有段者の僕でも対応しにくいです。
定跡を学んでいれば、早いうちに挽回できないぐらい不利にはなりにくいですよ。
将棋の戦法
定跡を学ぶメリットが分かったところで、おおまかな戦法を説明しますね。
飛車がどこにいるかでだいたい分かれています。
そんなの知ってるよ!という方はとばしてOKです。
居飛車か振り飛車か迷っているなら、下の記事を見てください。
攻めやすい居飛車(いびしゃ)
飛車が基本的に最初の場所から動かず戦う戦法を、「居飛車」と呼びます。
図のように飛車と角が同じ方向(1-3筋)を向いており、攻めやすいです。
プロ棋士は居飛車を好む方が多く、藤井聡太竜王名人や羽生善治九段(2024年現在)も居飛車主体です。
矢倉・角換わり・横歩取り・相掛かりが四大戦法と言われます。
守りを固めやすい振り飛車
飛車が真ん中から左で戦う戦法を「振り飛車」と呼びます。
居飛車と比べて王様の守りを固めやすいのが特徴で、囲うまでに相手に邪魔されにくいですね。
女流棋士は振り飛車を好む方が多く、福間香奈女流四冠や山口恵梨子女流三段など振り飛車主体です。
中飛車・四間飛車・三間飛車・向かい飛車が主な戦法。
初級者向けの定跡
結論、面白そうと思った戦法が1番おススメです。
技術は後から学べるので、好きに指して楽しさを味わいましょう!
憧れの棋士が指してる形やフィーリングでいいなと思ったものを試すと良いですよ。
一応、初級者さんが指しやすい戦法もご紹介しますね。
居飛車は矢倉
居飛車は矢倉がおススメです。
なぜなら王様を囲えば負けにくいのと、角交換せず比較的穏やかに進行しやすいからです。
実は居飛車の他の戦法って王様の守りを固め辛いんですよ。
矢倉から始めて、慣れたら他の戦法も少しずつ取り入れましょう。
定跡書は高橋道雄九段の『勝てる矢倉戦法』(創元社)がおススメです。
振り飛車は四間飛車
振り飛車は四間飛車がおススメです。
なぜならしっかり囲えて攻めにも移りやすいからです。
中飛車は真ん中に飛車がいて左金の使い方が難しく、三間飛車は攻めようとすると飛車の前に味方の角がいますね。
四間飛車に慣れてから他の振り飛車をしましょう。
定跡書は藤倉勇樹五段の『振り飛車定跡 基本のキ』がおススメです。
定跡の学習手順
ここまで読んだら後は本を買うだけと言いたい所ですが、定跡学習は手順も大切です。
同じ事をしているようでも、順序が違うと頭への入り方が大きく変わってきます!
僕はご紹介する方法と逆の順序でずっとやっており、定跡を全然覚えきれませんでした。
効率の良い手順で学習しましょう。
ステップ1:対局をする
まずは見よう見まねで指してみましょう。
なぜなら指せば難しさが分かるからです。
プロや強い人を見ると、優秀な戦法を簡単に指してそうじゃないですか。
しかし自分でやると、なかなか上手くいかないもの。
失敗する事が、定跡書を理解する下地になります。
なお初級者さんが対局するには、百鍛将棋がおススメ。
失敗したら負けるじゃないか!
うん、負ければいいです。
勝ちより学びが大きいですよ。
ライバルや大会など、ここ一番に全力で勝ちを目指すのは大切。
日々の練習対局では、負けを恐れず挑戦すると早く強くなれます。
僕も新しい指し方や思いつきを試してはやられまくる日々です 笑
負けても失うものは何もないですよね。
ステップ2:定跡書を読む
対局で痛い目にあった後に棋書を読みましょう。
自分の失敗を思い出して、とても理解しやすいです。
この手順で囲いましょうと説明を見た時、間違えてダメな理由が先に分かっていると腑に落ちて同じ失敗をしなくなります。
負けが糧になるんです。
学んで試すのが普通では?
仰る通りですが、あまり頭に入らないですよ。
読むだけではピンとこないもの。
僕も先に定跡書を読むと分かったような、分からないようなという感じ。
理解できているのか、引っかかっているのかも気づけないんですよね。
効率が悪いです。
より具体的な学び方を知りたい方は、下の記事をどうぞ。
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初級者もできる!実戦に役立つ将棋定跡の選び方と覚え方
ゆーきゃんアマチュア三段。40冊以上の定跡書を読み試行錯誤する中で、実戦に活かせる覚え方が分かりました。 初級者さん 定跡を覚えられない。 定跡はどう学び始めればいいの? 定跡書はどう読めばいいの? ...
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次から次へと定跡書を買う必要がなくなり、あなたが指す戦型を網羅的に学べます。
そして自宅でプロに好きなだけ教えてもらえるようなもので、AIの強さを吸収できるんです!
初級者で使い始めた僕の教え子は、僕との駒落ちを六枚・四枚とそれぞれ3ヶ月で卒業。
普通の人より遥かに早いペースで強くなりました。
真剣に取り組みたい方には、イチオシです。
他の勉強方法とのバランス
結論、対局をメインにしつつ定跡学習や他の勉強をちょっと行うと上達しやすいです。
なぜなら将棋を強くなるには自分の頭で考えるのが大切だからです。
僕の1日の勉強比率は以下の感じ。
対局45分(3局) : その他25分(定跡・詰将棋各10分・次の1手5分)
初級者さんはアレもコレもやると疲れると思うので、対局1局・定跡5-10分ぐらいがおススメです。
対局>学習が強くなる近道です!
まとめ
- 定跡とは指し手のお手本
- 学ぶと駒の連携が上手くなりボロ負けが減る
- 将棋の戦法は大きく分けて居飛車と振り飛車
- 初級者向けは居飛車なら矢倉、振り飛車なら四間飛車
- 対局で失敗してから定跡書を読むと理解しやすい
- 対局メイン、その他の勉強はちょっとでOK
記事の手順で学べば、定跡をしっかり覚えて対局で勝てるようになります。
あなたが行動するのが最重要です!
読み終えたらすぐ指してみたい戦法を考えてみましょう。
そして今日から早速対局、1週間以内にぜひ定跡書を1冊買ってくださいね。
本は1冊¥1,000前後ですが、強くなる投資としては悪くないと思います。
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