定跡を簡単に学ぶ

【級位者向け】横歩取りの概要を先手と後手に分けて整理、良書も紹介

2021年12月13日

 

ゆーきゃん
横歩取りを何から学べばよいか分からない、級位者さんの疑問を解決できる記事を書きました。

アマチュア三段。横歩取りが超好きで多く指しました。

横歩取りの概要や学び方を知らないと、短手数で負けるストレスが続くかもしれません…

ご安心ください。

全体像を知っていると、効率よく学べますよ!

僕はご紹介する内容を1つ1つ整理して、横歩取りを楽しみました。

まず横歩取りの特徴3つと、基本図までの手順を紹介。

次に先手番と後手番の指し方を、それぞれ解説。

横歩取りのコツ3つと、学びやすい良書5冊にも触れました。

「すぐ手順について知りたい!」という方は、横歩取りの基本図へどうぞ!

 

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横歩取りの特徴3つ

コミュニケーションが必要

まんま横の歩を取る

飛車の横にある歩を取るから、「横歩取り」。

昭和初期までは「横歩三年の患い(わずらい)」と言われ、避けられていました。

しかし中原誠十六世名人などトップ棋士も愛用するようになり、今では有力な戦法の1つ。

以下の特徴があります。

  • 合意が必要
  • 中盤なき殴り合い
  • 変化の量がやばい

好きな人と嫌いな人に分かれる印象です。

合意が必要

「横歩取りやろう」「オッケー」

先手と後手が指し手で会話して初めて、横歩取りは実現します。

どちらの立場でも、避けるのは割と簡単。

相手が避けなかったら「横歩取りキタコレ!」と嬉しくなります 笑

2人の合意が必要な戦型です。

序盤の数手を整理するのがおススメ

居飛車党は、序盤の指し方を頭の中で整理するとよいですよ。

いきあたりばったりだと、色々な知識が定着しにくい為です。

僕は初段が近づいてからできるようになったので、級位者さんにとって簡単ではないかも。

時間をかけて、ゆっくり整理しましょう。

相居飛車でのオープニングのパターンは、下の記事で解説しました。

居飛車党の級位者
居飛車党の級位者が先に学ぶべき戦法、相居飛車の出だし数手とコツ

居飛車はどんな特徴がある? 居飛車党の級位者は、何から学べばいい? 対振り飛車は、どうすればいい? 相居飛車の先手番は、出だしからどんな戦型になるの? 後手番も教えて! 居飛車のコツは? 定跡はどうす ...

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中盤なき殴り合い

横歩取りの特色として、中盤がないケースも多いです。

飛車・角・桂馬のような機動力が高い駒が中心となり、早く玉に迫る為。

将棋の手数は、平均が100手ぐらいです。

横歩取りは80手ほどで終わる対局も多く、50手以下もしばしば。

じりじりした中盤のねじりあいが、好きではない人には合うかも。

変化の量がやばい

有力な変化が、横歩取りにはヒクぐらい多いです。

プロではダメと結論が出たけど、アマ三段ならいい勝負みたいな形がたくさんあるからだと思います。

8四飛、8五飛、4五角、相横歩取り…

ゆーきゃん
居飛車の他の戦型や振り飛車の勉強もあるのに、どんだけ覚えなきゃいけないんだYO!

級位者の僕は、悲鳴を上げていました 苦笑

学ぶコツは後でお伝えするので、安心して下さいね。

横歩取りは、変化が多いです。

6級以下にはおススメしない

以上3点を踏まえると、6級以下の方には横歩取りをおススメしません。

難易度が高め、ということですね。

相手に避けられることもあり、展開が激しくパターンも多い。

こんな戦型を初級者さんが指すと、ボロ負けして将棋が嫌になってしまわないか心配です...

6級までに適している矢倉と角換わりは、以下の記事で解説しています。

 

横歩取りの基本図までの3ステップ

横歩取りのステップ

基本は横歩を取った局面

図が横歩取りの基本。

ここから先手・後手それぞれ有力な手がいくつかあり、分岐します。

初手から図までの手順は以下の3ステップ。

  1. お互い角道を開け飛車先を突く
  2. お互い金で受ける
  3. お互い飛車先を交換、先手が横歩を取る

先手と後手が似たような形で進みますよ。

ここからは、☗7六歩などの符号を使います。

あいまいな方は、先に将棋講座ドットコムさんのページを見るとよいかと。

記事では主な流れを、簡単に解説します。

もっと学びたくなったら、後でご紹介する棋書を読んで下さいね!

1.お互い角道を開け飛車先を突く

まずは初手から、7六歩3四歩2六歩8四歩。

4手で戦型がほぼ決まり

有段者感覚だと、この4手で横歩取りがほぼ確定です。

5手目に角道を閉じるのは損

初級者さんで、先手がここから6六歩と角道を止める人も割と多いはず。

しかしこの流れ、相手は角道を通したまま戦えるのでちょっと損です。

8四歩まで来たら、横歩取りへ進めるのが自然。

2.お互い金で受ける

続いて2五歩8五歩7八金3二金。

お互い金を上がる同形

飛車先をもう1つ突き、角頭を金で受けます。

相居飛車では、基本の金上がりですね。

3.お互い飛車先を交換、先手が横歩を取る

以下2四歩同歩同飛で飛車先を交換。

先手が飛車先を切る

後手も同じように8六歩同歩同飛とします。

後手も飛車先を切る

最後に3四飛と横歩を取れば、基本図です。

基本は横歩を取った局面

だいたい同型、同手順が続きます。

ここまでは実戦でほとんど変化がないはず。

ただし知っておいた方が良い順があるので、以下3つを補足しますね。

  • 金を上がらないうっかり
  • 2三歩と受ける変化
  • 基本図から次の狙い

補足1:金を上がらないうっかり

後手番だとたまに、先手が金上がりを忘れて仕掛けることがあります。

あなたが後手目線の符号で、説明しますね。

後手も飛車先を伸ばしたところ伸ばしたところ

図から3二金ではなく、8六歩。

金を上がらず先手が突っ掛ける

手拍子で、ついやってしまうのだと思います。

同歩同飛に、7八金が正解。

金を上がる以外のカウンターなし

相手も3二金と上がり、2四歩で元の流れに戻ります。

変化したけど合流

とがめる順が(多分)ないので、普通に指してください。

補足2:2三歩と受ける変化

後手も飛車先を交換

先手が飛車先を交換したら、後手も8六歩と指すのが定跡でした。

とはいえ級位者さんだと、2三歩と受ける人も少しはいるでしょう。

初級者ならある手

その際も、☗3四歩と横歩を取った方がよいです。

同じように横歩を取るのが良い手

以下8八角成同銀。

角交換が自然

4五角には3五飛(左図)2七角成1五角4二玉3六歩を覚えていて下さい。

馬の逃げ道を遮断

次に☗2八歩で馬を殺せます。

角交換から2五角には、

2五が多そう

3二飛成同銀3八銀3三銀1六歩。

飛車を切った後が大切

飛車を切って怖いですが、次に3五金で角を取る狙いです。

同じように横歩を取るのが良い手

以上の流れから☖2三歩には3四歩で先手よし、と言われています。

難しいですが、堂々と横歩を取る順にチャレンジしましょう!

なお上記が嫌なら2三歩に2八飛と引けば、相掛かりと合流し穏やかな流れです。

一旦収まり相掛かり

補足3:次の狙い

基本は横歩を取った局面

横歩を取った先手は、次に大技の狙いがあります。

後手が先手と同じように、7六飛と横歩を取ってみましょう。

後手はここでも追随

次の1手を考えてみてください。

正解は、2二角成です。

よく見ると

同銀には、3二飛成。

金が浮く

同金にも、3一飛成があります。

銀が浮く

なかなか現れませんが、頭に入れておきましょう。

全て一気に覚えなくてOK

色々な手順をご紹介していますが、完全に暗記する必要はありません。

実戦だと8割は、横歩を取るところまで進むと思いますよ!

金を上がらない変化や、2三歩は頭の片隅に入れればOKです。

対局でやられたら、振り返ってください。

ちょっと疲れた方は、深呼吸で少し頭を休めてから次に進みましょう!

横歩取りの先手番

横歩取りの先手

ここからは先手番と後手番に分けて、流れを解説します。

先手だと横歩を取った後、主に以下2つを選べます。

  • 2六飛型
  • 青野流

長い間主流だったのが2六飛型で、比較的最近(2018年頃?)見直されたのが青野流です。

2六飛型

横歩を取った3四飛に、後手は3三角と上がるのが最も多い手。

3三角戦法とも呼ばれる

以下3六飛2二銀2六飛。

飛車を安定させる

飛車が3四のままでは戦いにくいとみて、2手かけて飛車を移動させます。

後手の作戦はここから分岐しますが、先手は8七歩と打ちましょう。

どこかで受ける歩

続いて5八玉~3八金~4八銀の「中住まい」で陣形を整備。

バランス型

その後は3六歩~3七桂として、☗4五桂や☗3五歩から角頭や玉頭への攻めが狙いとなります。

桂馬を活用

相手の攻めも頭に入れつつ、どちらの刃が先に届くかというスリルがたまらないですよ!

青野流

3三角は基本

3三角に、5八玉と立つのが青野流です。

飛車はそのまま

飛車を3四から動かさず、主導権を握るのがコンセプト。

2二銀3六歩5二玉3七桂と、足早に攻めの準備をします。

攻めの体勢を整える

7二銀なら4五桂で、一丁上がり。

きれいな成功例

角を逃げると3八飛成があるので、後手は角を動かせません。

攻め筋はわかりやすく、勝つときは攻め放題で相手がサンドバッグになってしまう。1度覚えてしまえば何度でも勝てる楽しい戦法だ。

引用元:藤森式青野流 絶対退かない横歩取り

You Tubeチャンネル(将棋放浪記)で有名な藤森哲也五段も、こう仰っています。

なお青野流という名前は、一門で研究した青野照市九段の名前から取られています。

もっと知りたい方は、下の記事をどうぞ。

横歩取り青野流
【横歩取り】青野流で勝つ!後手の有力な手3つへの対策を簡潔に解説

青野流の特徴は? 手順は? 後手の対策も知りたい! 勇気流と何が違うの? もっと学ぶには? ゆーきゃん青野流を学びたい、1〜3級ぐらいの方の疑問を解決できる記事を書きました。 アマチュア三段。横歩取り ...

続きを見る

勇気流

青野流と似た形で、「勇気流」があります。

飛車はそのまま

7七角に5八玉が青野流でした。

青野流1マス違い

5八ではなく、6八玉と上がれば勇気流。

7六飛と横歩を取られると、違いがわかります。

大きな違いが現れる

青野流では、次の8八角成同銀7八飛成を防ぐ受けの手が必要。

玉を6八へ上がっていると、違う手を指せるという仕組みです。

青野流・勇気流共に定跡への貢献が認められ、升田幸三賞を受賞しています。

佐々木勇気八段(2024年現在)の研究で、その名がつきました。

玉を1マス違う場所に動かすだけで、違う戦法になるのが将棋の面白さですね。

勇気流は、下の記事で解説しました。

勇気流
サクッと整理!後手の指し方に応じた横歩取り勇気流2通りを解説

勇気流の特徴は? 手順は? 後手の対策も知りたい! 青野流と何が違うの? もっと学ぶには? ゆーきゃん勇気流を学びたい、1〜3級ぐらいの方の疑問を解決できる記事を書きました。 アマチュア三段。横歩取り ...

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余談:色々指そう

余談ですが、青野流や勇気流など色々な戦法を指すのがおススメです。

なぜなら引き出しが増え、棋力向上に役立つからです。

僕が横歩取りを学んだ2010年頃、青野流は後手がよいとされていました。

ゆーきゃん
じゃ青野流はいいや

と僕は考え、一度も指しませんでした。

後から優秀性が確認され、驚きましたね。

評価が変わることもありますので、色々試しましょう! 

後手に合わせる

横歩取りは後手が積極的に動き、先手が合わせるパターンもしばしば。

先手が3四歩を取って一歩得する代わりに、後手は手得できる為です。

3四飛に8八角成だと、後手に合わせる流れとなります。

超急戦模様

具体的には4五角や相横歩取りなどで、形は次にご紹介しますね。

先手番ながら、主導権を握り辛い展開もあると考えていてください。

横歩取りの後手番

横歩取りの後手

一方で後手番は、作戦選択の幅が広がりやすいです。

よく見るのは、以下4つ。

  • 8四飛
  • 8五飛
  • 4五角
  • 相横歩取り

僕が先手を持った感覚では8四飛が普通、8五飛は経験値が少なくちょっと困る。

4五角と相横歩取りは相手の土俵に引きずり込まれ、全然勝てない 苦笑

後ろの2つだと、三段ぐらいまではそこそこ勝率が高いかも。

あなたから見た符号で、説明しますね。

8四飛(2六飛)

プロで最も多いのは、先手と同じように浮き飛車に構える手。

7六飛と横歩を取られた後、7七角7四飛8八銀8四飛2六飛。

浮き飛車に構える

よくあるのは、この後5八玉~3八銀。

比較的新しい形

コンパクトに囲って、8七銀~8六飛とぶつけて飛車を交換する狙いです。

比較的新しい後手の狙い

玉形や右銀の使い方で、多くの分岐があります。

8五飛(2五飛)

中段飛車

飛車を中段に引く手も、有力です。

メリットは相手の7五歩を防ぎ、好きなタイミングで8五歩と打って飛車を引かせられること。

駒組みは、6九玉~5九金~4八銀。

バランス型

中原囲いと呼ばれ、横歩取りを戦いやすい好形です。

その後は3六歩~3七桂で、4五桂などを狙います。

囲ったら桂を使う

8四飛より、8五飛は積極的です。

6五角(4五角)

2二角成は超急戦の超急戦の幕開け

7七角と上がらず2二角成から急戦を仕掛ける戦法がいくつかあり、超急戦と呼ばれます。

(多分)全てプロでは不利と結論がでていたはずですが、侮れません。

4五角(あなたから見て6五角)は、破壊力バツグン。

同じ棋力の相手にやられると、負けた思い出ばかりです…

手順は2二角成の後、同銀8二歩(左図)同銀6五角。

後手が攻めまくる展開

次に4三角成同金2二飛成を狙っています。

奇襲が好きな方は、すごく楽しいはず。

4五角が苦手な方は、下の記事をどうぞ。

4五角対策
もう苦しまない!横歩取り4五角の手順整理&避ける方法まで解説

4五角になぜ勝てない… どうすれば苦しみがなくなる? 4五角の狙いは? 対策は? 知っておくべき変化は? 4五角を避ける方法を教えて! もっと学ぶには? ゆーきゃん4五角に苦しむ級位者さんのお悩みを解 ...

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相横歩取り

後手も横歩を取るのが、相横歩取り。

4五角と同じように7六飛に2二角成(左図)同銀としてから、3四飛。

後手も横歩を取る

変化が多いですが、一例は3三銀3六飛同飛同歩。

盤上から飛車角が消える

開始から22手で飛車と角がお互い持ち駒になるという。

構想力が問われる、力戦が好きな方におススメです。

その他

超急戦の中で比較的指す人がいるのが、4五角と相横歩取り。

その他、3三桂戦法4四角戦法もあります。

指す人はまれ

この辺りは僕も、1回やられたかどうか。

棋書も恐らく、かなり少ないと思います。

横歩取りのコツ3つ

横歩取りのコツ

中盤を飛ばし、数ある戦法の中で独特な横歩取り。

居飛車らしい殴り合いが楽しい一方、苦しんだ記憶も多いです。

あなたは以下のコツで、しんどい思いを避けて下さいね!

  • 攻めは飛角桂
  • 暗記にこだわらない
  • 未知を楽しむ
 

攻めは飛角桂

横歩取りで、棒銀を繰り出すのはやめましょう。

相手は機動力の高い駒で攻めてくるので、速度負けします。

横歩取り初心者さんが、右銀を攻めに使おうとすることがしばしば。

敵の桂馬に跳ねられ、自分の銀が敵陣に入る前に攻められてしまいます...

使うのは飛角桂です。

暗記にこだわらない

手順を覚え、対局中に思い出す作業をするのはやめましょう。

棋力向上に繋がりにくいです。

僕は級位者の頃、定跡を一生懸命に暗記しようとしました。

ただ覚えるだけだと応用が利かず、ちょっと手順が変わるだけですぐ形勢を損ねました…

暗記しても役に立ちません。

流れの理解を心がけましょう。

未知を楽しむ

横歩取りは特に、理解度が低い局面を楽しむのがおススメ。

なぜなら変化が多すぎて、全てを覚えることはできないからです。

ワクワクしていれば、良い手が見えやすいもの。

逆に不安が強いと、実力が出せなくなってしまいますよ!

覚えていない展開が、当たり前です。

横歩取りを学べる本5選+α

横歩取りを学べる棋書

横歩取りをもっと学びたくなった方は、以下の棋書がおススメです。

知識の差が勝敗に直結することもある戦型なので、最低1冊は読んだ方がいいですよ!

  • よくわかる横歩取り
  • 横歩取り定跡ガイド
  • ひと目の横歩取り
  • 超急戦横歩取り
  • 青野流絶対ひかない横歩取り

無料アプリ「相居飛車の定跡」でも、ある程度学べます。

定跡書の効率的な使い方が気になる方は、下の記事をどうぞ。

初級者もできる!実戦に役立つ将棋定跡の選び方と覚え方

ゆーきゃんアマチュア三段。40冊以上の定跡書を読み試行錯誤する中で、実戦に活かせる覚え方が分かりました。 初級者さん 定跡を覚えられない。 定跡はどう学び始めればいいの? 定跡書はどう読めばいいの? ...

続きを見る

よくわかる横歩取り

野月浩貴八段の『よくわかる横歩取り』は、基本がコンパクトにまとまっています。

僕もこの本で、横歩取りを学びました。

シリーズを通して1ページごとの解説が多すぎず、級位者さんに親切な印象です。

2011年発行で、8四飛車は特に新しい変化が不足しているのが難点。

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横歩取り定跡ガイド

所司和晴七段の『早分かり 横歩取り定跡ガイド』(マイナビ)では、定跡を体系的に学べます。

分岐が章で分かれ、体系を理解しやすい

手順が整理され、枝分かれするので全体像を把握しやすいです。

注意点は、分岐が細かすぎること。

全てを一度に覚えようとすると、混乱してしまうはず。

大筋を理解し、辞書のように振り返る使い方がおススメです。

ひと目の横歩取り

長岡裕也六段の『ひとめの横歩取り』(マイナビ)では、次の1手形式で学べます。

あなた自身が考えながら読み進めるので、頭に入りやすいですよ!

僕は同じ作者の『ひと目の中飛車』を買いましたが、問題が難しすぎず解説もわかりやすかったです。

他の本で体系的に学んでから、更に理解を深めるのに使うと良いかと。

次の1手を上達に繋げる方法は、手筋本の選び方と使い方の記事で触れています。

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超急戦横歩取り

後手の超急戦に困っている人は、高橋道雄九段の『超急戦横歩取り』がおススメ。

それぞれの戦法が、比較的簡単にまとまっています。

僕はこの本で、超急戦の対策を学びました。

初級者向けのシリーズで、1ページの手数が少なく読みやすいですよ。

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青野流絶対ひかない横歩取り

藤森哲也五段の『藤森式青野流 絶対退かない横歩取り』は、青野流だけを扱っています。

この戦型を深く学びたい人向けですね。

2六飛型も10局ぐらい指した上で、先手は青野流が楽しいと感じたら読むと良いでしょう。

1ページの手数がやや長いことも多く、難易度は高めです。

Kindle Unlimited

Kindle Unlimitedなら、横歩取りの棋書が数冊読み放題。

ご紹介したうち、『定跡ガイド』と『青野流』は含まれています。

  • 横歩取りで勝つための9つの鉄則と15の技術
  • 横歩取り名局集

この辺りも良さげ。

居飛車の定跡を網羅するのは大変ですが、定跡書を探しやすくなりますよ!

ガッツリ学ぶにも、サクッと調べるにも僕は重宝しています。

本を探す時間と買うお金が、だいぶ少なくなりましたね。

激指

「横歩取りだけでなく、自分が指す戦型の定跡は全体的にしっかり学びたい。」

そんなあなたには、有料PCソフト「激指 定跡道場5」がおススメです。

数十冊分の定跡が解説されている上に、プロレベルのAIと対局できますよ!

横歩取りもかなりの分量

横歩取りは居飛車全10部のうち、2部を使ってガッツリ解説されています。

気になった定跡をすぐ調べられるので、序盤で崩されてボロ負けするのが減りますよ!

次から次へと、定跡書を買わなくてよくなります。

僕は監修の所司和晴七段の著書を読みましたが、わかりやすく実戦に活かせる実感がありました。

またプロレベルのAIとの対局・解析を通して、指し手がよくなり勝率が上がりますよ。

導入した級位者さんが、周りの人より早く上達するのをしばしば見ます。

定跡を学び本気で強くなりたい方には、イチオシです。

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激指定跡道場5のレビュー記事を見る

まとめ

空中戦法

  • 横歩取りは合意が必要で変化が多く、中盤がない傾向がある
  • 先手が☗3四飛で横歩を取るまでは、だいたい一本道
  • 先手番は青野流と2六飛型に分かれるが、後手に合わせる変化も多い
  • 後手は8四飛がプロでは多いが、8五飛や超急戦も有力
  • 攻めは飛角桂で、暗記せず未知を楽しむのがコツ
  • 『よくわかる』『定跡ガイド』『ひと目』『青野流』『超急戦』がおススメ

全体像を踏まえ、1つずつ学びましょう。

相居飛車らしい殴り合いを楽しみつつ、棋力を上げられますよ!

行動するのが大切ですので、今日から横歩取りを指して下さいね。

「横歩取りも含め自分が指す戦型はしっかり学び、本気で強くなりたい!」

というあなたは、激指定跡道場5を使って効率的に上達する方法もチェックしましょう。

応援しています。頑張ってください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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  • この記事を書いた人

ゆーきゃん

社会人になって1級で数年伸び悩むも,取り組み方を変え初段の壁を突破。1年後三段へ昇段。 高校外部コーチや将棋教室運営,Twitterなどで,多くの級位者さんに指導してきました。 自分が失敗しまくった経験を活かし,級位者さんが効率よく苦しまず上達できるような発信をしています。 2023年7月現在,公式LINEのトークでもちょっとしたお悩みや疑問に回答中! ■You Tube 将棋コーチゆーきゃん 勉強方法・級位者さんの棋譜解説・駒落ちなどから学べます! ■Twitter ゆーきゃん | 将棋コーチ 半年フォローすると上達のノウハウ・メンタル・姿勢が手に入ります! ■音声配信(stand.fm) ゆーきゃんの将棋ラジオ 魅力溢れる棋士達の名言を紹介。息抜きにどうぞ。※倍速再生推奨

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